三菱パウダクラッチブレーキはトルクの伝達にパウダ(磁性鉄粉)を使用するもので、流体クラッチのなめらかさ、摩擦板式クラッチの連結時の高能率などの長所を兼ね備えています。
紙、糸、電線、各種シート、テープ類などの長尺物の巻取り・巻出し用アクチュエータとして張力制御に欠かせないものとなっています。
そのほか、緩衝起動用、動力吸収用あるいは過負荷安全装置(トルクリミッタ)などにも適しています。

励磁電流の変化に対応して伝達トルクが連続的に変化しますので、伝達トルクは広範囲にわたって簡単に制御できます。

パウダを使用することにより、動作面は連続スリップが可能であり、またスリップ回転速度に関係なく常に安定した伝達トルクが
得られます。

動作面形状、パウダ漏れ防止構造などにより常にパウダの分布は均―に保たれ、電流のON/OFFを繰り返しても安定したトルクが再現できます。

耐熱性にすぐれたパウダを使用し理想的な冷却構造をしておりますので過酷な連続スリップ運転でも使用できます。

静摩擦係数と動摩擦係数はほぼ等しいため、完全連結時のショックもなく、負荷に応じた加減速度が得られます。

張力制御に必要な張力制御装置、張力検出器、テンションメータなど、用途と制御の内容に応じて選択できるようさまざまな方式の装置をご用意しています。

材料の張力を張力検出器を使って直接測定し、巻出しや巻取りの張力が一定値になるよう自動で制御します。日標値に対して正確な張力制御が行える方式です。

センサなどで巻枠径を検出し、巻取り・制動のトルクを制御します。急激な外乱に対して敏感な影響を受けず、安定した張力制御が行える方式です。

センサなどで検出した材料の張力を表示し、外部機器へ信号出力する装置です。複数軸対応のテンションメータや張力のモニタに適したデシタル表示のテンションメータです。

張力検出器は材料にかかる荷重（張力）を高精度に検出します。

パネル面のボリューム、または外部からの信号や外付けボリュームにより、バウダクラチ・ブレーキの電流/電圧を可変させます。